Saturday, October 1, 2011

シアトルの人達  先祖の話

日本はご先祖様を大事にする国の一つと言えますね。

普通の家には仏壇が在って、古い家なら先祖代々の位牌が沢山あります。

我が家でも、朝に夕にお線香とお水を備えるのが祖母の日課でした。

小さい頃の私にとってそれが有難いものとか、神聖なものとかというより、死の世界を意味している様に思えて余り嬉しい気持ちにはなれませんでした。

キリスト教世界では先祖に対する持て成しとか、ルーツを辿るということは無いのかも知れないとおもっていたのですけれど、そうではないですね。

自分の先祖がどこから来て、何をしていたかとかなかなか関心を持っています。
何年か前ショッピングモールで、家系図を作ってくれる店が大繁盛していたのを覚えています。

シアトルは北欧からの移民が多く、スカンジナビア半島諸国の国旗をよく見かけます。
バイバイキングの子孫たちが沢山いるのでしょう。

夫の家系もスウェーデンからの移民で、バイキングの子孫であるそうです。
 
イギリスに侵入して、小さな王国を築いたと言うことでファミリー ネームがその土地にのこっているということです。

私が単純に思い込んでいた、ヴァイキング = 海賊ということではなく、昔々スカンジナビア半島に住む人たちをヴァイキングとよんでいたそうです。その中の一団が、商工業貿易に長け力を付けて近隣諸国を助けたのではなく、侵略し、人々を富と力で支配したのみならず随分と遠方まで行ったようです。

その力の図式は綿綿と歴史を貫き今も変わらず世界を脅かす力ですから、海賊とか山賊とかと余り変わらないのではないですか。
脅かされるのはいつの世も、普通に生活している人たちなのですから。

我が家系の先祖たちもさぞかし沢山の悪さをして、沢山の人に迷惑をかけてきたことでしょう。
そのような先祖達の後孫として、私たちは先祖の所業を断ち切る者となり、よき隣人として生きなければならないと心しています。

1 comment:

  1. またまた貴重なお話ありがとうございました。
    欧米諸国でも家系図を大切にするのですね。

    私が幼かった頃、熱心な仏教信者であった家族や親族の
    お百度参りや四国88か所巡礼、日々のお経、供物などを
    する姿を見てきましたが、不思議な光景に見えました。
    でも、何故か懐かしい思いもしたのを覚えています。

    北欧からの移民が多いということですが、歴史的背景が
    あるのでしょうね。
    バイキングと言うと、海賊の姿を連想してしまいますが、
    そうではないのですね。

    いずれにしても歴史は弱肉強食の連鎖を続けて来たことは
    イギリスにしかれ、アメリカにしかれ、モンゴル。ロシアに
    しかれ、力のある国は侵略に暇がなかったのですね。

    私の先祖は一体どのような生き方をしたのでしょう。
    感謝と謙遜で生きるしかありません。

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