Monday, August 6, 2012

8月15日

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戦争はもとより困難なことに対決して、人はどのように対処するでしょうか。

シリヤの戦火の元、逃れ逃れて生き延びた女性の一人が 「神がどこにいるか」 とつぶやいていたという記事を読みました。

そのような体験だけをした人が知る、心の嘆きです。

8月15日敗戦記念日を迎える日本も、高齢者は戦争を体験してきました。

その中の一人、私たちの身近に居られる方はサイパン島生まれの方です。

サイパンや沖縄と聞けば、「戦争のときは大変でしたでしょう。」 と私たちの年代は話が始まります。

この方はその当時は5歳か6歳の少年だったのでしょう。
親たちは自決するために、子供たちを連れてクリフにたどり着いたそうです。
その辿り着いたクリフが余りに高かったので、小さい子供であったこの方は怖くて飛び降りることができずにいると、親はナイフで彼の喉を切った後、クリフから身を投げたそうです。
程なくやってきた米軍にこの方は一命を救われ、収容所で暮らしていたその時、従軍牧師が神様について語ったけれど、自分の親や知人が目の前で果てたのに、どうして神様の存在を肯定できるものかと、その時は強く否定したそうです。

そうは言ったものの、何かが心に残り、もしかしたら、アメリカに行ったら何かよいことを知ることができるかもしれないと、ここかしこ伝を頼りにアメリカに渡ってきたということです。

キリスト教に帰依することはなかったけれど、全てに感謝しよい行いをすることに心がけ今日にいたり、「沢山の孫たちに囲まれとても幸せだ。」

と言われるそのお顔は、とても穏やかなよいお顔です。

肯定的に、人生に対することができる人は幸いですね。

2 comments:

  1. 恨みや悲しみが神様に出会うことが解放されるということは
    何と偉大な力でしょう。
    明日は8/15。nhkでは毎日毎日「兵士たちの戦争」、
    「軍医たちの戦争」、戦火のドラマなど放映しています。
    これらのメディアの効果は?
    戦争は当然あってはならないことだと誰もが知っていますが、
    さて、どうすれば終結するのか…となると、
    果てしなく、途方にくれる世界情勢です。

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  2. 日本は敗戦記念日の一連の行事がありますね。
    ”日本はたった一回の世界大戦に大騒ぎする、ヨーロッパはいつも戦場だった。”
    そんな声を昔聞いたことがあります。
    そのヨーロッパもかっての枢軸国はもう戦争をしなくなりました。
    このようなことを見ても、戦争を避ける道を見つける努力をしていると思いますけれど、まだ懲りない幾つかの国はいまだに何をするかわからない不気味さがありますね。
    良心基準の高いそして強い世界的機構が必要だと思うし、個人における高い基準でのインターネット網って、これからの世界にとても重要な役割をすると思います。

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